先読みエコドライブとは

プリウスPHV(2017年モデル)には、「先読みエコドライブ」という機能が搭載されています。

これは、よく停車する地点をナビが自動で記録し、走行中に停車のための減速が行われると推定した場合に、車両制御-ECUにその旨の信号を送出します。

この信号を受け取った車両制御-ECUは、回生拡大制御を行い、同時にハイブリッドシステムインジケーターにアクセルオフを促す(エコアクセルガイドゲージを0にする)表示を行います。

私の運転方法

私は、アクセルオフを非常に早いタイミングで行います。

後続車がいなく前方の赤信号で停止する場合、例えば50km/hから20km/hまでアクセルオフ操作による回生ブレーキで減速します。

先読みエコドライブの地点として判定された場合、エコアクセルガイドゲージが0になるよりも前にアクセルオフ操作をすることもあります。

これは、バッテリーに充電する際は少ない電力(電流)で時間をかけて充電するほうが充電効率が良い(発熱などによる損失が少なくなる)特性から、実施しているものになります。

停車位置の予測

先読みエコドライブの停止推定は、単にある地点において過去に止まったかどうかだけではなく、その地点までの走行経路や経路案内の状況も加味しているようです。(技術論文<参考資料>参照)

ここでのポイントは、同じ地点でも状況によって先読みエコドライブが作動したり作動しなかったりするということです。

また、停止位置は車両が停止した位置を記録するため、前方に車がいる場合は停止線より大きく手前に停車することもありますし、その交差点が混雑していないときは停止線に近い位置で止まるなど、状況によって目標となる停車位置も異なります。

参考資料

再加速が必要になるシーン

先述したように私はアクセルオフによる減速を多用しており、アクセルオフによる減速でどの地点で何km/h出ているかを考えてアクセルオフするタイミングを決めます。さらに先述したように、先読みエコドライブが作動するかどうかは、走行状況によって変わるわけです。

こうなると 予期せぬ先読みエコドライブの動作 によって、想定よりも速度が落ちていることがあります。後述しますが、10km/hを下回るとモーターが力行し始めるため、停止直前にもかかわらず無駄にエネルギーを消費します。

道が平たんな場合は、ブレーキ操作をしてもモーターが力行しないようにシフトをN(ニュートラル)にして、惰性で走行した後摩擦ブレーキのみで停車するということもできるのですが、交差点直前で上り坂になる場合は、想定した停止位置にたどり着けず、適切な停止位置まで加速する必要が発生してしまします。

どうしてほしいのか

アクセルオフによる減速度は、一定であってほしいです。ならば先読みエコドライブをオフにすればよいという話になるのですが、そうすると今度は減速度が足りないんですよね。効率的に回生発電+バッテリー充電できる領域で回生ブレーキを強めてもらいたい……。

……ここじゃなくてメーカーのお客様相談センターに連絡を入れろってことになるんですけど、この手の話っておそらく受け入れてもらえないですよね(苦笑

余談

15km/hを下回るとアクセルオフによる回生ブレーキが非常に弱くなります。ブレーキペダルを踏み込むことで、15km/hでも回生ブレーキはまだ動作できるようで、ブレーキペダルの踏み込みにより回生ブレーキが再び利くのと同時に摩擦ブレーキも作動します。(回生協調ブレーキ)

10km/h以下の速度域でのブレーキ操作は、すべて摩擦ブレーキによる減速となります。
または、10km/hを超えている状態からブレーキよって減速した場合は、速度が5km/hを下回ると同じくすべて摩擦ブレーキによる減速となります。この時、AT車のクリープ現象を再現するために、モーターは力行(回転するために電力を消費)しながら、同時に摩擦ブレーキが作動するというチグハグな(?)動作をします。無駄なのでは……。クリープ現象を再現するために発生してもよい損失……?発進の時も同様なので、摩擦ブレーキ+モーター力行になる時間を短くするために、私は発進時のブレーキペダルの開放をかなり素早く行っています。

一人で乗っているときは、5km/h(状況によっては10km/h)を下回って停車が予想される場合は、フットブレーキを強く踏み込んでモーターを力行させない(または力行する時間を少なくする)ように素早く停止します。いわゆるカックンブレーキとなるため、自分以外が同乗している場合は、乗り心地優先ブレーキしてます。